1973年、フランス・パリ生まれ。大学でジャーナリズムを学び、新聞や専門誌などに幅広く執筆。2000年にロイックと結婚、02年に長男ガスパールが誕生する。04年、長女タイスが誕生。06年、 タイスが異染性白質ジストロフィーを発病し、家族が一丸となっての闘病生活が始まる。この時、すでに3人目を妊娠中だった。
07年、タイスが短い生涯を終える。生まれたばかりの次女、アズィリスもタイスと同じ病を患っていることを告げられる。08年、次男アルチュールが誕生。
11年、タイスとの日々を綴った『濡れた砂の上の小さな足跡』(講談社刊)が発売される。新聞や雑誌を中心に大きな話題を呼び、35万部を超えるベストセラーとなり、現在も部数を伸ばしている。13年、家族のその後を描いた『Une journée particulière(ある特別な1日、未邦訳)』を上梓。
17年2月、『子どもが教えてくれたこと』がフランスで公開されると、“フランス版ロッテントマト”AlloCinéでは、一般観客は5点満点中4.2、プレスは5点満点中3.8の高得点を記録する。同年、次女アズィリスが短い生涯を終える。
現在は苦痛緩和ケア財団の科学委員会のメンバーを務める。夫と二人の息子と共にパリで暮らしながら、フランス各地で講演活動を行っている。
タイスとの日々を綴った『濡れた砂の上の小さな足跡』(講談社刊)は、フランスで35万部の大ベストセラーとなり、20ヵ国で翻訳、出版された。アンヌ=ドフィーヌ・ジュリアンは、家族で訪れたヴァカンス先で、娘タイスが少し変わった歩き方をしていることに気づく。その後、手が震えるなどの症状が出始めたため、医師のもとを訪れると、異染性白質ジストロフィーという重篤な病を患っていることを告げられる――。
人生はどれだけ長く生きるかではなく、どう生きるか。知性を感じさせる美しい文章で綴られたエッセイは、多くの人々の心を掴み、フランスでは『子どもが教えてくれたこと』の公開を機に、再び注目を集めている。